集客向上への考え

牛丼店チェーンの吉野家は、省電力のLED(発光ダイオード)看板の導入店舗数を2011年2月期までに現在の3倍以上に引き上げる。LEDは08年3月から店舗で本格的に使い始めたが、電力消費量が蛍光灯の約半分で済み、二酸化炭素(CO2)の削減効果が大きいため、導入店舗を増やすことにした。消費不振で外食産業は厳しさを増しているが、社会的に関心が高い環境問題に配慮した店舗を前面に押し出すことで、集客力向上につなげる考え。  LED看板の導入店舗数は11年2月期までに現在の155店舗(08年11月末)から500店舗に増やす予定。来期以降、2億円以上を投じる計画だ。同社は08年3月に関東の郊外型店舗4店舗を手始めに導入。まず屋根に取り付けた高さ数メートルのポール上に設置してある「ポール看板」をLEDに切り替え、店舗の出入り口上にある店頭看板にも順次、導入を進めている。  LEDは消費電力を削減する以外に耐久性にも優れ、蛍光灯のように頻繁に交換する必要がない。LED設置費用は蛍光灯に比べて10倍以上だが、吉野家では「1店舗当たりの初期コストの回収期間は4年5カ月。当初見込みの5年以内に収まった」(CSR推進本部)ことから拡充を決めた。今後、店内照明のLED化も検討する。  このほか店内の廃熱を、給湯設備に再利用するガスコージェネレーション(熱電併給)も積極的に導入する。導入店舗数は昨年11月末時点で69店舗だが今年2月までに93店舗、11年2月まで200店舗に増やす。  一連の取り組みによって、吉野家はCO2排出量を11年2月期までに08年2月期比で6%(2478トン)減らす計画だ。 ワイン試飲会など定期的にイベント  東京都中央区日本橋の県アンテナショップ「富士の国やまなし館」で、昨年の入館者数が10万人を超え、07年の約2倍になったことが分かった。同館は一昨年11月にリニューアルオープンし、昨年4月には大手スーパーで営業を担当していた牧房男館長が就任。ワインの試飲会など定期的にイベントを開催し、リピーターを増やしている。  同館は04年にオープン。当初はパンフレットの配布や農業体験の相談窓口など「観光客の呼び込み」を重視し、県産品の販売はほとんど行っていなかった。しかし一昨年11月、新たな集客を見込んで店舗をリニューアル。公募で館長を募集し、大手スーパーで食品売り場を長く担当してきた牧館長が就任した。当初は100品目程度だった県産品の販売を600品目に増やし、特に人気の高いワインは約100種類用意した。  その結果、入館者数は07年1〜11月の6万2000人に対し、08年の同期間は10万2000人に急増し、売り上げは3倍以上の約1300万円に増えた。特に、食品偽装が問題となっていた時期に開催した農産物の直売フェアには客が詰めかけたという。  また、店内ではテレビで話題になった観光地や名産品を手作りのPR看板で知らせたり、ジャンル別にパンフレットをそろえるなどの工夫もある。牧館長は「接客の基本など、店を一から見直すところから始めた。品ぞろえを増やしたことで、リピーターも新しいお客さんも増えた。これからも、あまり知られていない山梨ならではの商品をそろえていきたい」とえびす顔だ【 水曜日になると商品価格が値下がりするシステムが特徴。商品には値札がなく、「ニンジン」「スイカ」「ネギ」「ダイコン」「ナス」など12種類の野菜や果物のイラストが描かれた通称「野菜タグ」が付けられる。それぞれの野菜には100円から10,000円まで12段階の価格が設定され、毎週水曜日にその価格が1段階下がる。週を追うごとに値下がりし続け、最終的に100円になる「逆オークション」方式となっている。同店の佐藤友佳店長は「待って安く手に入れるのか、今決めてしまうのか、それとも誰かに取られてしまうのか。『待つか、決めるか、取られるか』の駆け引きを楽しみながら買い物をしていただければ」と話す。  古着の買い取りも行う。「どんな洋服でもドンドン買い取りしているので、着なくなった洋服はドンドンお売りいただきたい」と佐藤さん。「当店を利用していただくだけで洋服のリユースをしたことになるので、地球環境について考える『エコかっこいい』方にもご利用していただければ」と呼びかける。 石川県白山麓の旧5村(白峰・尾口・吉野谷・鳥越・河内)の飲食店と宿泊施設が、健康や長寿をテーマに、地元の旬の食材を生かした「山のもんづくしの健康ごはん」を提供しているプロジェクト「白山百膳」が、第2弾・冬編として昨年12月20日から「白山百膳・冬の鍋御膳」を始め、誘客に取り組んでいる。  白山百膳は、石川県白山商工会と白山麓の賑わい創出事業実行委員会が、集客事業として地域の各店に参加を呼びかけたもので、昨年10月に31施設が参加し立ち上げた。全店でオリジナル「御膳」計54種類を提供し人気を集めている。  今回の企画には18店が参加。地元の素材を生かしたオリジナルの鍋御膳を提供している。白山の源流水を使用し、地元の素材を生かした料理を含み、白山麓で調理されたものに限るなどの条件を定め、さらに健康・長寿・ヘルシー・オリジナリティーにこだわり、ネーミングから料理内容がある程度イメージできるなど統一を図った。メニュー名には必ず「鍋膳」か「鍋御膳」を付ける。    各店が工夫を凝らしたメニューには、山の幸をふんだんに取り入れた個性的なメニューがそろう。とうふ料理「むらうち」(白山市中宮、TEL 076-256-7745)の「豆乳きのこ鍋膳」(1,600円)は、天然なめこと特産品の固豆腐を使ったコクのあるヘルシーな豆乳ベースのスープ。「レストラン手取川」(木滑、TEL 076-255-5159)の「熊なべご膳」(2,500円)は、伝統の山料理で人気の同店が、コラーゲン豊富で美肌効果が期待できるという熊の肉をみそ仕立てにした。白山一里野温泉「ホテル牛王印(ごおいん)」(尾添、TEL 076-256-7444)の「牛王印カレー鍋御膳」(1.680円)は、自家製の野菜を名物の鉄鍋で煮込んだカレー味の鍋。食事処「よしの」(吉野春、TEL 076-255-5428)の「鱒(マス)のつみれ鍋膳」(1,365円)は、新鮮な鱒をつみれにして鴨肉やねぎなどと一緒に味わうそば鍋。一里野高原ホテル「ろあん」(尾添、TEL 076-256-7141)の「しし肉と白山堅豆腐の温泉味噌鍋ご膳」(5,000円)は、温泉水で仕上げたみそ仕立てのスープが深い味わいで、ロース部位を使用した「しし肉」(猪の肉)は柔らかく臭味がない。  白山商工会は「『白山百膳』は、スタートした10月だけでも5,000食以上を提供し好調な滑り出しとなった。第2弾の『冬の鍋御膳』でも、白山麓の冬の味覚を多くの人に楽しんでほしい」と期待を寄せる。 18日に投開票される十和田市長選は11日告示される。これまでに現職の中野渡春雄氏(71)と新人で元県職員の小山田久氏(62)、新人で元県議の中村友信氏(53)の3人がいずれも無所属での立候補を表明している。三つどもえの混戦が展開されそうだ。  最初に立候補を表明した小山田氏は▽農林畜産業の振興▽「教育福祉総合プラザ構想」の再検討▽市長報酬20%カット――などを公約に掲げ、市制一新を訴える。知名度不足を克服するために市内を回り、現在は2巡目。昨年11月末からは街頭にも立ち、市民への浸透を図ってきた。自民党の江渡聡徳衆院議員が昨年末、支持を表明した。  現職の中野渡氏は旧十和田市長を含めて3期目。昨年9月の市議会で立候補を表明し、旧十和田湖町との合併時に策定した「新市まちづくり計画」実現を公約とし、約140年ぶりに解決した十和田湖県境問題や集客が順調な市現代美術館などの実績を強調する。公務のため、ほかの2氏に比べて市民と直接対話する時間が限られるのが現職の「ジレンマ」(選挙対策本部幹部)だ。  中村氏は市議、県議を経験し、知名度は十分。立候補表明は昨年11月末と出遅れたが、「市民2万人と対話する」ことを目標に精力的に市内を歩いている。組織に依存しない「市民派」を自任し、市中央病院の経営改善や市長公用車の見直し、NPOによるまちづくり事業の支援などを公約に掲げている。民主党県連が推薦を決定している。  立候補の届け出は市役所で11日午前8時半〜午後5時。投票は18日、市内46カ所で午前7時〜午後8時(一部は午後6時まで)にあり、即日開票される。昨年12月2日現在の選挙人名簿登録者数は5万4394人(男2万5738人、女2万8656人)。